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ムビチケ
ムビチケ
蒼井ブルー
(文筆家・写真家)
「もしも潔癖症同士が恋に落ちたら」をコミカルに描いた作品かと思いきや、ラストはいろいろを持っていかれて放心した。
ぞっとして、面白い。
斉藤まこと
(spoon. / FREECELL編集長)
キスも出来ない超潔癖症カップルのボーチンとジン。
が、片方の病気が治癒し、猥雑な台北の街に溶けこめるようになるとお互いは“特別”でなくなる。
これは実は恋の芯を食った物語だ。
シトウレイ
(フォトグラファー・ジャーナリスト)
ポップでキュートでカラフルで。そして何よりチャーミング。
そして最後のああ無情。
大人のための恋愛映画
辻愛沙子
(株式会社arca CEO/Creative Director)
どこを切り取っても世界観がとてもキュートで、アートを見ているかのようでした。 2人が抱える生きづらさをチャーミングに、しかしとてもリアルに描いている作品。
2人のように、それぞれが抱える生きづらい特性も、支え合い補完しあえる社会であれたらと思います。
はあちゅう
(ブロガー・作家)
受け入れてくれる人がいない「正常」は「異常」になり、 受け入れてくれる人がいる「異常」は「正常」になる。
――異常と正常がある日くるっと裏返る怖さ。
相手の立場になって見えてくる景色。
「異常」な人が「正常」に合わせるべきという偏見…
大きな宿題をもらった気になる映画でした。
一青妙
(作家・女優)
台湾映画に新しい風を吹き込んだ一作。
「こうきたか」というトリッキーなラスト、独特な映像美。
完全に脱帽です。
前田敦子
(女優)
見終わったあと全然見え方がかわっていて、見終わったあとの考える時間がどこまでもな作品です。好きです。
愛程難しい選択はないかもしれない。
山崎まどか
(エッセイスト)
まるで現代の状況を先取りしたかのようなキュートなロマンティック・コメディ!
しかも二人の恋の行方に、この先の未来の展望も感じさせて、まさしくいま見るべき映画で

「恋は盲目」をテーマのひとつに、「恋の約束と固執」を描いた本作は高い評価を受け、世界中の映画祭で数々の賞を受賞。また、台湾アカデミー賞とも呼ばれる金馬奨で、新人監督作品ながら最優秀主演男優賞や最優秀主演女優賞を含む6部門でノミネートされるなど、台湾国内でも本作の突飛な設定やエキセントリックなビジュアル、そして主演ふたりのラブリーでスタイリッシュな演技も相俟って大きな話題を呼んだ。

潔癖症であり、外出を避けるため自宅で作業ができる翻訳業で生計を立てながらも、パソコンのタイピングが異常に苦手で仕事に支障を来しているという、かなり風変わりな青年ボーチン役を演じたのは、役所広司主演映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』(2019)や、Hey! Say! JUMPの山田涼介主演ドラマ「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件」(NTV/2014)にも出演していた、リン・ボーホン。本作で高い評価を受け、第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で最優秀主演男優賞にノミネートされた。

潔癖症である上、スーパーマーケットで万引きを重ねてしまう窃盗症の女性ジン。だが、タイピングが得意でボーチンの不得意なことを自分が補えるという運命的出会いを果たす。その難役を演じたのは、妻夫木聡&豊川悦司ダブル主演映画『パラダイス・ネクスト』(2019)でヒロインを演じたニッキー・シエ。今までも台湾アカデミー賞(金馬奨)や、台北映画祭ほか海外の映画祭でも最優秀女優賞を受賞してきた彼女だが、本作でも、第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で最優秀主演女優賞にノミネートされ、リン・ボーホンとともにカップルでのノミネートとなった。

【受賞歴】
第5回ロンドン東アジア映画祭 最優秀作品賞 受賞 <英国>
第22回ウーディネ極東映画祭 観客賞 W受賞 <イタリア>
第19回ニューヨーク・アジア映画祭 審査員特別賞 受賞 <米国>
第24回富川国際ファンタスティック映画祭 最優秀アジア映画賞 受賞 <韓国>
第24回ファンタジア国際映画祭 観客賞(銀賞)受賞 <カナダ>

第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)<台湾>
 最優秀主演男優賞 ノミネート / リン・ボーホン
 最優秀主演女優賞 ノミネート / ニッキー・シエ
 最優秀新人監督賞 ノミネート / リャオ・ミンイー
 最優秀撮影賞 ノミネート / リャオ・ミンイー
 最優秀視覚効果賞 ノミネート / コン・ジョンシャン、ミャオ・ティエンユー、イエン・ジェンチン
 最優秀美術デザイン賞 ノミネート / ウー・ジョンシエン

第2回台湾映画評論家協会奨
 最優秀監督賞 ノミネート / リャオ・ミンイー
 最優秀女優賞 ノミネート / ニッキー・シエ



重度の潔癖症の青年ボーチン。家では隅々まで徹底的に掃除し、自身も何度も手を洗いシャワーを浴びる毎日。外出する時はもっと大変!防塵服を着て手袋とマスクをするほどの完全武装!そのために彼は一般的な社会生活が送れず、他人から見るとまさに“偏人”であった。

ある日、いつもの完全武装で電車に乗っていると、同じ車両に同じような完全武装をした女性ジンを発見!ふたりは運命的な出会いを果たす。彼女も潔癖症で、さらに4時間以上外にいると肌に発疹が出るアレルギーの上、スーパーなどで万引きを重ねてしまう窃盗症まで持ち合わせていた。
「自分は一生、他人と隔絶してひとりぼっちで生きていくのだ」と運命に縛られていたふたりが、天の采配で出会い、清らかな恋愛がスタートする。それは「他人から疎外される」という恐れのない安心感に満ちた唯一無二の関係。何の希望もなく、暗かった日々が次第に色づいていく。

だが、この運命的な関係は突然破綻を迎える。ボーチンからこの厄介な症状が消えてしまったのだ。永遠にこの関係は続くと信じ合えていたふたりだったが、徐々にすれ違っていく…


ROY ANDERSSON
1980年生まれ。国立台湾芸術大学応用メディア芸術研究所を卒業。2005年から映像製作に従事し、ミュージックビデオ、コマーシャル、短編作品などに関わる。
過去に映画『六弄咖啡館(原題)』『おばあちゃんの夢中恋人(原題:阿嬤的夢中情人)』『あの頃、君を追いかけた(原題:那些年, 我們一起追的女孩)』などにスタッフとして参加。
短編映画 『8624(原題)』、『合同殺人(原題)』の製作にも関わり、この2作は台湾の映画人材の育成や映画芸術の水準向上を目的として作られた「金穂奨」での受賞実績がある。
FILMOGRAPHY
2020年 『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜(原題:怪胎)』 / 監督
2017年 『吃吃的愛(原題)』 / 執行監督
2016年 『六弄咖啡館(原題)』 / 執行監督
2013年 『おばあちゃんの夢中恋人(原題:阿嬤的夢中情人)』
2012年 『門縫前的包裹(原題)』※短編作品
2011年 『あの頃、君を追いかけた(原題:那些年, 我們一起追的女孩)』 / 執行監督
2010年 『8624(原題)』 ※短編作品


監督からのメッセージ
最私はこれまでずっと執行監督(日本には無い肩書きで、主に撮影現場での指導、指揮、まとめなどを担当する人)をやってきて、世話係のような立場でした。この『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』が私の監督第一作で、脚本執筆から完成まで自分で手がけました。私は新しい「カメラ言語」を創造し、それによって「愛の約束と固執」を描きたいと思いました。
愛の始まりは、相手の長所も短所も、すべてよく見えます。でも時間がたつと共に慣れ、最初の輝きが消えていくと、その後どうなるのでしょう。
本編すべてをiPhoneを使って撮影するのは、かなり前から考えていたことです。いま完成して見てみると、想像よりずっと効果的だと感じます。観客の皆さんにもそう思っていただけるとうれしいです。

チェン・ボーチン役:リン・ボーホン(林柏宏)
チェン・ボーチン役:
リン・ボーホン(林柏宏)
1988年1月27日生まれ。 2007年、歌唱オーディション番組「One Million Star」に出演し芸能界に入る。2009年、フー・ティエンユー(傅天余)監督の映画『帶我去遠方(原題)』に出演し、頭角を現す。
2016年、有名ネット作家・藤井樹による映画『六弄咖啡館(原題)』が好評を博した。俳優と歌手の両方で活躍しており、今後も主演級の出演映画の公開が控えている。

【出演映画、受賞歴】
2020年
 『杏林醫院(原題)』
 『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜(原題:怪胎)』
2019年
 『真愛神出來(原題)』
 『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳(原題:神探蒲松齡)』
 『大約在冬季(原題)』
 『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁(原題:冰峰暴)』
2018年
 『給19歳的我自己(原題)』
 『蛋黄人(原題)』
2017年
 『推理筆記(原題)』
2016年
 『六弄咖啡館(原題)』|
 ・第19回上海国際映画祭・最もメディアの注目を集める新人男優賞
 ・第53回台湾金馬奨 最優秀助演男優賞
2015年

 『缺角一族(原題)』
 『結婚迷走記 GO LALA GO(原題:杜拉拉追婚記)』
2014年
 『甜蜜殺機(原題)』
 『到不了的地方(原題)』
 『トランスフォーマー / ロストエイジ』
 『極光之愛(原題)』
2011年
 『帶一片風景走(原題)』
2009年
 『帶我去遠方(原題)』

チェン・ジン役:ニッキー・シエ(謝欣穎)
チェン・ジン役:
ニッキー・シエ(謝欣穎)
1985年5月1日生まれ。モデル出身。有名監督のホウ・シャオシェン(侯孝賢)に見い出され芸能界入りする。女優業の傍ら、自らファッションブランド「NU by SLIGHTLY NUMB」も立ち上げている。
2011年、『運命の死化粧師(原題:命運化妝師)』『消失打看(原題)』で第13回台北映画祭の最優秀主演女優賞を受賞。また、『運命の死化粧師(原題:命運化妝師)』で第10回イタリア・アジア映画祭の最優秀主演女優賞も受賞した。テレビ出演作に「イタズラなKiss~惡作劇之吻~(原題:惡作劇之吻)」、「滾石愛情故事」、「我和我的十七歳」など。

【出演映画、受賞歴】
2021年
 『角頭-浪流連(原題)』
2020年
 『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜(原題:怪胎)』
2019年
 『パラダイス・ネクスト』
 『角頭前傳:回頭太難(原題)』
2018年
 『藍色項圈(原題)』
 『狂徒(原題)』
2015年
 『黒衣の刺客(原題:刺客聶隱娘)』
 『屍憶 SHIOKU(原題:屍憶)』
2014年
 『白米炸彈客(原題) 』
 ・ベルリン国際映画祭出品
2012年
 『狼が羊に恋をするとき(原題:南方小羊牧場)』
2011年
 『運命の死化粧師(原題:命運化妝師)』
 ・第13回台北映画祭 最優秀主演女優賞
 ・第10回イタリア・アジア映画祭 最優秀主演女優賞